5月4日 先入観…②

いせ山川クリニック 山川です。

今日は  江戸川コナン さん の 誕生日。

重なるときは
同じような疾患が 続くんです

一週間に 3台 救急車の要請をするようなこともあれば

院内で意識をなくされる方が続くこともある

やたら、けがの処置が続くこともあるし

専門外で 苦労することもある

今回続いたのは
乳児の頭部外傷

殆どの場合 
「はぁ〜い 大丈夫でチュよ〜」って
笑顔で返ってもらえるんです

注意書きをわたして
変化があれば 総合病院や
かかりつけの小児科の先生に
みていただくようにするんです

ところが ここ2Wの間に来た
子供さんは そういうわけにはいかなかったんです

後頭部を2,3日前に打ったんですけど
その時は泣いただけ

ミルクも飲むし 元気で変わりもありません
でも、何だか後頭部が プヨプヨしてきたんですって…

あぁ〜 確かにね…
たんこぶが やわらかくなったのかなぁ〜??

最初は無かったんです???

なんか 嫌な予感…

子供の頭部外傷で
我々が教わったのは 
CTはけして万能では無いこと
そして、疑わしい点があれば
入院施設のある専門病院への紹介を躊躇しないことなんです

僅かな出血が 急に大きくなることもある
骨折線も 角度によっては 写らないこともある
元気であっても 頭蓋内は わからない

そして 教科書よりも
実践では 虐待と 成長骨折 のリスクを
考えていないと 

元気に指吸いをして 食欲もよく
手足の動きもよかったんですけど
CTを撮影しました

なんと 既に 成長骨折の兆しが…
頭の中にも大きな血腫があってそれが外にも
通じていたんです

もちろん 救急搬送 専門医に対応してもらって
落ち着いているので 一安心

(もちろん 虐待なしです)

小さな子には 出来るだけレントゲンを当てないように
しないといけないんですけど
必要と判断したときは
親御さんにも協力してもらいます

大丈夫だよね… という
期待と 先入観は
本当に 怖いですから…

さぁ〜て 今日も 
顔晴って いきま笑か!
花菖蒲 Japanese iris
忍耐,貴方を信じます