6月10日 悩ましい問題

いせ山川クリニック 山川です。

今日は 後深草天皇 の 誕生日です。

昨日の日経から

認知症の遺伝要因 についての記事です

アポリポタンパク質 

アポE とよばれる血液中の脂質を運ぶタンパク質があります。

その遺伝子には 3種類 (2,3,4)が 有って
そのうち 4 の遺伝子を
持たない場合と
持っているかどうなるか?

全く持たない場合と比べて

片方だけから受け取る場合(ヘテロ)と
両親から共に受け取る場合(ホモ)とでは

認知症発症のリスクが変わる可能性がある

さらに
新たに使用されることになった
アルツハイマー病治療薬を
投与される場合に
注意する必要があるんです

両親から共に受け取った場合
薬の効果よりも
副作用が強く出ることがあって
投与することで 逆に状態が悪くなることがある

片方だけの場合でも
全く持ってない人に比べて
副作用のリスクは あがる

FDA(米国食品医薬品局)は
2023年 レケンビの承認時に
「APO E 遺伝子型の検査を行うことを
推奨する」 
と 注意書きを加えたのです

でも 日本では この 
投与前の 遺伝子検査は されていません

MRI検査を頻回に行うことで
カバーすることになっていますが
事が起こってから 対応するのではなく
リスクが高いと解っている人には
使わない って 事には
ならないのが 難しいところ

そこには 費用対効果 という
大きな壁があるからです

2年後には 薬事承認される可能性があると
言われていますが
リスクをどう考えるか?

自分が このような治療を受ける場合
どう考えるか?

いま 子宮頸がんワクチンが
公費で打てなかった世代にたいして
CMも流れています

自分ならどうするか?
自分も家族ならどうするか?

永遠の課題ですね…

さぁ〜て
今日も 顔晴って いきま笑か!
松葉菊 Figmarigold
怠惰